食事習慣の見直し
ただ制限するのではなく、バランス良く栄養を摂ることが大切
食事習慣の見直しでは、一般的なダイエットのように、ただカロリー摂取量を制限するのではなく、糖質、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルなどの栄養をバランス良く摂ることが大切です。適切にカロリー摂取量を制限することで、血管の老化防止、老化防止、健康長寿などをはかることが可能となります。
また、食事の内容だけでなく、摂り方の見直しも重要となります。例えば、「よく噛んで食べる」「硬いものを食べる」「水分をたくさん摂る」など、食事方法も見直すことで、加齢にともなう噛む力の衰えを防止して、脳の老化の進行が抑制できるようになります。脳の老化と噛む力は、一見、関係なさそうに思えますが、天然歯の数が少なかったり、噛む力が衰えたりしていると、認知症のリスクが高まったり、程度が進んだりするとされています。
食事の見直しポイント
- 腹八分目を心がける
- たくさんの野菜を摂る
- 炭水化物中心の食事を改める
- よく噛んで食べる(30回噛んで食べる)
- ゆっくり食べて、食事を楽しむ
- 硬い食材を食べて、噛む力の衰えを防止する
など
免疫栄養ケトン療法とは
がん治療に特化した食事療法
免疫栄養ケトン療法とは、がん治療の専門医が、臨床栄養学に基づいて生み出した「がん治療に特化した食事療法」です。ダイエットや健康志向とは異なる立ち位置にあり、あくまでがん治療に特化したものであることが特徴です。
がんの主な栄養はブドウ糖で、正常な細胞の3~8倍程度のブドウ糖を使って増殖していきます。しかし、正常な細胞はブドウ糖の供給が途絶えても、ケトン体をエネルギー源として生き残ることができます。この性質を利用して、ケトン食やケトン体サプリメントにより、糖質しか利用できないがん細胞を攻撃しようというのが、免疫栄養ケトン療法の考え方なのです。
大阪・西梅田の堂島ライフケアクリニックでは、がんを患っている方や、がんの再発を予防したいとお考えの方などに、この免疫栄養ケトン療法を行っています。従来の治療に加えて、新しい方法をお探しの方などは、お気軽に当クリニックまでご相談ください。
免疫栄養ケトン療法の種類
ケトン食
ケトン食とは
ケトン食とは、元々は小児てんかんの治療食として始まった食事療法の1つで、摂取エネルギーの60~90%を脂肪で摂り、糖や炭水化物の摂取量を減らすことで、通常、体内でエナルギー源として使われている糖の供給を極限まで途絶えさせて、代わりにケトン体を増加させるという方法です。免疫栄養ケトン療法では、これをがんの縮小・消滅を目的に行います。
ケトン食で推奨されている食材
ケトン食では、体内のケトン体を増加させるために、次のような食材の摂取が推奨されています。反対にできるだけ控えたり、減らしたりした方が良いとされている食材もありますので、あわせてご確認ください。
毎日積極的に摂りたい食材
- ココナッツオイル
- 亜麻仁油・えごま油
- 魚(特に青魚)
- 肉
- 卵
- 野菜
- きのこ類
- 海藻類
毎日適度に摂りたい食材
- 根菜類
- イモ類
控えたい食材
- 米
- そばなどの穀物
- 乳製品(牛乳・チーズ)
できるだけ減らしたい食材
- パンなどの小麦製品
食べない方が良い食材
- 白砂糖
- 清涼飲料水
- マーガリン
- ショートニング
ケトン体サプリメント
ケトン体サプリメントとは、食事制限により糖や炭水化物の摂取量を減らすことなく、体内のケトン体を増加させるサプリメントです。ケトン食では、極端な制限食を負担に感じる場合もありますが、このケトン体サプリメントなら、そうした負担を感じることなく、気軽に血中ケトン体を上昇させることが可能となります。