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2014.10.06

その疲れに,ナチュラルホルモン補充療法を(女性編)

最近,体が疲れやすくなった,または
体の疲れが抜けにくくなった,などの症状を
感じる事はありませんか.

男性の場合は40才頃から,
女性の場合は35才ぐらいから,
体の元気さと密接に関わるホルモンの減少により,
症状として現れやすくなってきます.

本日は
女性ホルモンの低下と
ナチュラルホルモン補充療法について
です.
男性ホルモンは次回に書いてみます.

上記のグラフのように
女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンは
年齢を重ねるとともに減少してきますが,その程度は
プロゲステロンの方がはやく低下するようです.
そして,エストロゲン優位な状態が長く続くと,
子宮筋腫や,乳がん,子宮がんが発生してきます.

日本人は大豆を日常的に食べますが,
大豆たんぱくは腸内細菌の作用でエクオールという
エストロゲン様物質に変換されます.
(この話題も近いうちに,,,)
ですから,いわゆるホットフラッシュのような
更年期症状に苦しむ人の割合は,欧米人に比べて
少ないようです.

エストロゲンの減少に比べ,年齢とともに
プロゲステロン分泌が殆どゼロになる方もいて,
体重がふえて減らなくなり肥満状態,
髪の毛が細くなる,
ちょっとしたストレスにとても弱くなった,
疲れ易く,疲れが抜けない,いつも疲れている,
風邪を引き易い,ひいたら治りにくい,

などの症状が出現します.

プロゲステロンは甲状腺ホルモンともリンクして
いるので,潜在性甲状腺機能低下症やうつ状態に
成る方もいます.

このような症状の方に,
ナチュラルホルモンのプロゲステロンを補充して
あげると,見違える様に元気になります.
もちろん,貧血やビタミン,亜鉛不足などの栄養素の
低下をきちんと診断し是正してあげる必要があります.

私のクリニックで用いるのは,保険診療で使用される
ホルモン剤ではなく,女性の身体にあるのと相同の
バイオアイデンティカルといわれるホルモン剤です.
これらは,ナチュラルホルモンと呼ばれています.

そして,
ナチュラルホルモンのプロゲステロンを補充すると,
副腎で代謝され,抗ストレスホルモンである
コルチコステロン,コルチゾールへと
変換され,nativeなステロイドとして機能します.

その結果,
見る見るうちに元気さを取り戻して行くのです.
残念ながら,保険診療で扱われるホルモンは
代謝が異なりコルチゾールへは変換されません.

ナチュラルホルモンをもちいれば
子宮筋腫のある方もプロゲステロンの補充療法が
可能です.むしろ,
エストロゲンとのバランスが良くなり筋腫も
改善するでしょう.
さらに,マグネシウム,カルシウム,ビタミンDと
プロゲステロン補充で骨粗しょう症の治療も可能です.

ホルモン補充療法はこわいと考えている方も
ご安心ください.
当院のホルモンは塗り薬で,すこしづつ投与量を
調整しながら経過をみてゆきます.
「投与しなくて良いものは,出来るだけ投与しない」
の方針で,治療しています.

いかがでしょう,
症状に思い当たる方はいらっしゃいませんか.
その疲れに,ナチュラルホルモン補充療法を
試してみませんか.

院長 拝

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