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2014.07.30

六甲山山歩きとアジサイ 〜生涯元気の会〜 つづき

こんにちは,

それでは,六甲山山歩き報告のつづきです.

生涯元気の会の皆様と,山中を歩いていると,

ちょっと変わった植物にであいました.

キツリフネソウです.

フネがつり下げられているように見えます.

花がフネに例えられています.あるいは,

花器の釣舟に似ている事が名前の由来です.

奥に見えている実は,熟すとはじけ飛びます.

手で触ると,きゅっ と動くのでとても

ビックリします.

黄色い花なのでキツリフネ 

紫色の花がムラサキツリフネ(ツリフネソウ)です.

実はこのツリフネソウは絶滅危惧種,準絶滅危惧種

に指定されているのです.

山中をてくてく歩き自然保護センターへ.

一休みして,ここで六甲山系の自然について

御勉強します.

明治の中頃までは,六甲山系は,薪をとったり,

池から氷を切り出したりする山でしたが,登山や

山歩きなどのレクリエーションや保養のために

山を開発したのが,グルームさんという英国人です.

1895年に別荘をたて,1903年には日本で最初の

ゴルフ場をここ神戸六甲山に作ります.

今でもそのゴルフ場はとってもタフな

山岳コースとして残っています.その後避暑地

として別荘が沢山立ったようですが,

昭和のバブルがはじけた後

主を無くした建物が,そこここに見られました.

ジャコウアゲハという蝶をご存知でしょうか.

ジャコウアゲハは「ウマノスズクサ」という

植物の葉を食べますが,

六甲山系ではアリマウマノスズクサという

ここにしかない植物の葉を主に食べます.

この植物には毒が含まれていますが,

ジャコウアゲハの幼虫はこの毒を体にためて,

鳥に食べられないようにしています.

毒は一生体に残るそうです.

他のアゲハでも,このジャコウアゲハ

に擬態しているのがいます.

もちろん鳥に食べられない為です.

ジャコウアゲハの名は雄成虫がお腹から

じゃ香のような匂いをさせる事に由来します.

アリマウマノスズクサがなくなれば

蝶もいなくなってしまうのですが,

蝶は食草をもとめて,信じられない長距離を

移動するそうです.

ジャコウアゲハの蛹は上の写真のような形態で,

「お菊虫」と呼ばれるています.

これは怪談『皿屋敷』の

「お菊」に由来します.

その昔,姫路城下のお菊井戸の周りで,

後ろ手に縛られた女性のような姿をした

このジャコウアゲハのさなぎが大発生しました.

人々は,さなぎのその姿から

姫路城で殺されたお菊さんの霊が,

虫の姿をかりて戻ってきたのだと噂し,

そのさなぎをお菊虫とよんだのでした.

ナンマンダブー

このさなぎ,結構クネクネ動くんです.

ひーっ!!

自然保護センターをあとにしてさらに歩き,

六甲枝垂れを経由して下山するのですが,

ななっ,なんとっ,携帯の電池がキレてしまい

肝心の六甲枝垂れを

リポートできませんっ!! でした.

ごめんなさい.

で,私からのメッセージ.

動脈硬化の予防は運動です

みなさん,楽しくあるきましょ.

              foot院長 拝

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